【下町FP】メール相談 専業主婦の年金未納の疑問
資産形成でマネーストレスフリーを目指すあなたを支援する下町FP横谷です。
今日は相談者ご夫妻より、年金の増額と年金記録の未納相談を受けた話です。
※ご了解を頂き、共有事項として。このご相談を記事にさせていただきました。
Tご夫妻様ありがとうございました。
ご相談者 T様ご夫妻 東京都在住自宅マンション所有ローンなし
旦那様 64歳 現在特別支給の厚生年金受取中
奥 様 60歳 特別支給年金受取開始前は61歳
お子様 独立されて現在はお二人で暮らされている
■相談内容
ねんきん定期便を見たら身に覚えのない未納期間が
旦那様よりの相談から
奥様の特別支給の年金受け取りが近づきねんきん定期便を見たら、
結婚後ずっと専業主婦だったのにも関わらず未納表記があった
結婚当初時の未納であり、当時の事はあまり覚えていない
家内の年金も満額でなく、少しでも増やしたい、良い方法はないか?
・・ホームページからのメール相談、そこから発展しての個別面談でした。
僕からのアドバイス
ねんきん定期便を見せていただきました。
昭和57年に結婚後、ずっと専業主婦だそうで、24歳の時に結婚されています。
奥様の年金納付期間は、結婚前の就労も含めて429ヶ月で65歳での老齢基礎年金の見込み額は68万円と表示されていました。
(国民年金満額は480ヶ月納付で年間受給は78万円)
その後頂いた年金データから表記は以下のようになっていました。
(年金ネットより)
ご覧の通り24歳で結婚退職されてから一定期間未納となっています。
ご夫婦のこの頃の記憶は全くないとの事でした。 ↓
奥様の記録を確認、28歳からは3号扶養者の年金記録が国民年金となっていましたが、その前の3年7ヶ月間は未加入となっていますね。
相談ご夫妻は実は年金の記録漏れではないかも思われたようですが、
実はそうではないんです。
実は、現在60差前後の専業主婦だった奥様のサラリーマンの専業主婦の扶養制度の話で、
第3号被保険者の国民年金適用は、昭和61年4月から始まってた為でした。
昭和61年3月までは、厚生年金保険の方の
被扶養配偶者は、国民年金に任意加入できるとされていました。
この奥様は任意加入をされていなく、
制度が始まった昭和61年4月から国民年金の記録が3号扶養者として付いていたのです。
この任意加入しなかった期間は、老齢基礎年金の受給金額には反映されません。
ただし、「合算対象期間」として、受給資格を得るために必要な加入期間には算入はされます。
年金は最低10年120ヶ月納付があれば、少しだけは支給されます。
最大40年納付の480ヶ月で満額となる中で、奥様は納付期間としてはカウントされますが、支給には反映されない期間となる事を説明しました。
しかし、年金制度の件は何十年と掛ける年金ですから、当時の記憶もないのが当たり前です。
年金記録漏れ事件以来、疑心暗鬼となるご夫妻の気持ちもわかる気がします。
Tさんご夫妻は制度については知らず、記録ミスでなく安心されていました。
そして老後のキャッシュフロー表作成と改善提案プランを要望を受け、作成後の再面談となりました。
年金をもっと増やしたい、今から出来る提案を
退職金を貰い特別支給の老齢年金で暮らされているご夫妻です。
ライフプラン要望によるキャッシュフロー表が完成し説明します。
実は、旦那様が87歳で資産取崩しがマイナスになる可能性があることも分かりました。
あくまで生涯収支の可能性の話です。
資産寿命を延ばす改善提案も実施します。
そこでパート就労や投資などの収入UPの可能性の確認をした結果、
年金受け取りの繰り下げプランと保険の一部見直しを提案しました。
それと奥様の長生きリスクに対応したいとの希望で年金見直しも実施します。
相談は、FPの一方的な考えを押し付けるのでなく、ご夫妻が判断できるよう提案をしてサポートすることがFPの役割であると考えています。
保険加入についても年齢に相応しない過剰な保険を継続されており、解約と別保険加入の余地を確認。
次に老後の生計安定に向け、65歳からの旦那様の老齢厚生年金は受給、基礎年金の繰り下げを提案しました。
■整合決定した提案内容
旦那様老齢基礎年金のみ繰下げ
65歳 74万円の年金
66歳 増加率8.4% 80万円に変化
67歳 増加率8.4% 87万円に変化
68歳 増加率8.4% 94万円に変化し3年繰り下げる提案を採用
奥様の年金受取額の増加提案
※奥様は年齢も若く、旦那様より多くの基礎年金が将来役立つと判断
現在の年齢61歳からの老齢基礎年金を任意継続と、68歳迄で増額提案を採用
16,410円×3年(36月)=590,760円納付
この国民 年金と同時期間は付加年金400円も追納して追加増額も計る
400円×3年(36月)=14,400円納付
これで、奥様の納付月数が36ヶ月増加し、受給年金が増加します。
また、旦那様がもしもの時は遺族厚生年金受給となり、これも説明しました。
試算
国民年金は1ヶ月納付すると、月額1,625円増加しますから58,500円の年金増加。
付加年金は1ヶ月納付すると200円増加しますから、7,200円の年金増加。
任意加入にて年金は65,700円の増加が見込めます。
そして、その増加する年金を奥様も68歳迄年金繰り下げ提案
増加率0.7%×36=125% 1.25倍の受け取り増となります。
この3年間は、厚生年金と貯蓄の取り崩しで対応出来る事を確認して終わりました。
ライフプランのイメージ
改善シュミレーション
この改善方法で
100歳迄、介護予算を加味しても、資産寿命は尽きなくなりました。
年金の本格受取りの68歳以降には余裕のある生活が可能となりそうで喜ばれていました。
不安が解消され、安心されお帰りになりました。ご夫婦はさっそく手続きをされるそうです。
もちろん、このまま相談せず65歳から年金をご夫婦で受給されても大丈夫だった可能性はあります。
多くの方は長生きリスクに不安を抱いており、相談に乗ることで選択肢が増えたという事です。
人生にはライフイベントが色々控えています。
あなたは、お子さんの将来教育資金を貯蓄する資産形成準備は整っていますか?
あなたは自宅購入のローンを払い続けても、家計破綻しない自信がありますか?
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僕も40代の時に悩み、キャッシュフロー改善のために不動産投資・為替・住宅ローン借り換えと早期完済、債券・株式・ソーシャルレンドに投資して資産形成投資を実践してきました。
50歳過ぎた時に現在の貯蓄形成で本当に会社を退職して資産寿命が尽きないか不安でした。
独学でリタイアプランとキャッシュフロー表を作ったもの、その時FPと出会えたら不安なんてなくなったのにと今でも思います。
この経験をその時と同じような40代の方、あるいはリタイアを10数年以内に迎える方の不安や相談に独立系FPとして還元したいと思っています。
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