老後の最低生活費はいったいいくらなのか【下町FP】
少し前に世の中を騒がせた、老後資金年金不足2,000万円問題というものがありました。この話は唐突な話ではなく、年金業務を行っている厚労省での様々な調査があり、その中の一節を引用したものでした。
ただし、いきなり千万単位の貯蓄が老後ないと生活できないというメッセージだけが流れたため、『聞いてないよ~』的な反応が出て世の中がザワつき、結果取り下げられたのでした。それでも、この事実は変わりませんけど・・・。
先ほどの厚労省の調査レポートに『高齢者の生活実態』という報告書があります。
この報告書の中には、老後の生活のお金について深刻な内容が含まれています。つまり、年金給付だけに頼っている高齢夫婦無職世帯では毎月の赤字額は約5万円(平均)の赤字が発生していることが、明らかに読み取れるからです。
簡単にこの報告書だけを読み込むと生活費は、50代の生活費と60代の生活費はあまり変化しておらず、分布として15万~40万円であり、60代では4世帯に1世帯が20~25万円、~30万円が5世帯に1世帯、~40万円が5世帯に1世帯となっていました。
また、20万円未満の生活費の世帯も全体の15%は存在し、逆に40万超えの生活費世帯も3%程度は存在していました。その内容を踏まえて、老後ゆとりあるお金と年金の実態統計をリポートしたのです。
あなたのお金の心配を解消してマネーストレスフリーを支援する下町FPの横谷です。定年退職後は現役時代と生活のパターンが大きく変わり、世帯主の生活の中心は仕事から自宅に移り、行動範囲や人間関係の変化により、支出の内容や金額も変化することが想定されます。
「人生100年時代」という言葉が溢れています。そして、100歳まで生活していくための老後資金について、さまざまな議論も交わされています。この年金不足2000万円問題もその一つなのでしょう。
このような具体的な金額を目にすると、老後に対して漠然とした不安を感じてしまいます。はたして本当にそのような金額が必要なのでしょうか? 実際に老後資金がどのくらい必要なのかのハッキリした答えが出せない方も少なくないと思います。
下町FPメルマガ講座では、FP視点からの簡単なワンポイントで情報を整理したお金のお得情報をお届け発信をしています。今日のテーマは老後資金です。
実態からみえる老後世帯の平均支出
老後資金の必要額は基本的には毎月の支出の老後累計となるのが答えです。例えば65歳から20年間、月額5万円の不足額は
20年間で5万円×12ヶ月×20年=約1,300万円
となりますし、
65歳から95歳の30年間の場合は
5万円×12ヶ月×30年=約2,000万円となります。
僕らFPが作るライフプラン設計では、現役生活費の80%とか漸減設定をしたりします。確かに一般的には、通勤もしない生活スタイルが変わるので人それぞれです。 老後の生活費そのものは現役期と比べて減少するとは言われるものの、やってみたい事が多ければ突発的な支出も多くなりそうです。
老後の収入のメインは、年金であり、老後収入の柱です。少子高齢化が進む日本では、年金制度の維持ですら多くの問題を抱えています。現在の30代の方は、現役の年金金額の70%程度になる可能性が高いですから、ですから老後の収入も心配です。
そして、日々の生活費だけではなく、医療費や住居費、介護費等についても考察していかなくてはならないでしょう。セカンドライフが定年退職後だとすると介護を含む生活はサードライフなのかも知れません。
まずは、セカンドライフ資金について考えてみましょう。いよいよ定年です。お疲れさまでした。退職金は予定通り出ましたか? 明日からは生活リズムが大きく変わりますから体調とご家族の中の立ち位置を構築しましょう。年金は受け取るのでしょうか? それとも繰り下げによる増額ですか?
住宅ローンは完済していますか? 退職金頼りではいけません。せっかくのセカンドライフですから、旅行やレジャー、子・孫との触れ合いも含めると現役世代より当初は支出がかさむ方もいらっしゃいそうです。そうなると、退職金以外の貯蓄形成は大丈夫ですか?
リタイア生活のスタートです。これからの予定も含めると、老後の生活は人それぞれですが、当初は思わぬ支出も発生しそうですね。各自で必要となる支出や貯蓄を想定して老後資金について考えてみましょう。
ではリタイア後の生活費の総務省の調査を見て見ましよう!
平成30年の総務省「家計調査報告(家計収支編)」
夫婦世帯
単身者世帯
皆さんの家計と比べて如何ですか? 平均値ですから比較すると凹凸があって当たり前です。平均値と同じなんてことは、めったにあり得ません。御自身で考えてみる事が大事なのです。
年金と生活費の収支をデータで想像してみる
リタイア後の生活費調査をより最近の令和データでも見てみたいと思います。ここではご夫婦と単身世帯に分けて統計分析を出しています。
『令和元年度「生活保障に関する調査」』によると、老後の生活費(夫婦2人)は 「最低日常生活費」の平均額
…月額22.1万円
「ゆとりのある生活費」とした場合の平均額
…月額36.1万円 でした。
この金額と公的年金のデータを比較してみましょう。
《厚労省令和元年 年金受給平均値を引用》
・国民年金のみの平均受給…満額受給者1人あたり月額5万5,946円
・厚生年金のみの平均需給…月額14万4,268円 でした。
この合算平均モデルで計算すると、受給年金の平均は20万214円となります。つまり、消費支出の平均は23万5477円ですから、平均としても所得差約3万円が毎月不足することになりそうです。
これは机上の計算になりますが、月々の生活に3万円足りないとなると、その分は貯蓄などを取り崩すか、何らかの形で収入を増やさないと賄えません。でも、生活費は変動しますし突発の支出も予想しなくてはいけません。
突発込みでやはり月5万円の不足とすると、その額は、年間で約60万円ですので、20年間では1200万円強、30年間では約1800万円が必要となります。2000万円不足は実態としてやはり、あり得る数値です。
これは想像力の力によるイメージです。ただし、実際にはこれ以上の消費支出以外の出費も更に生じますので、この数値は最低限と考えてよいでしょう。
将来大病をしてしまった場合、入院や手術もあり得ます。高齢者は医療費の自己負担分も少なく、高額療養費制度もありますが、医療費以外の費用が長期入院ならば必要になります。
また、80歳も過ぎれば、要介護状態になり介護施設や介護医療施設に入所する可能性出てきます。介護施設と言えども、介護保険の利用者負担の上限を超えれば自己負担も更に発生します。
介護の平均期間は、約60ヶ月と言われており、僕もライフプラン設計の時には相談者と話して費用を入れ込むことも推奨しています。もちろんその時にしか費用はわかりませんが、ご夫婦として600万円程度の自己負担を最低としておススメしています。
それは例えば、5年間介護施設に入所することを想定した場合、かかる費用は「44,000円×12ヵ月×5年=264万円」ご夫婦で600万円程度の大きな額になります。この辺は松竹梅でキリがないのですが、一応最低ラインで作成をしています。
こういった事態のためにも、生活費以外にも余裕をもって何らかの手段で備えておくことが必要です。手段としては、FP的には貯蓄・個人保険(個人年金保険や確定拠出年金)といった自助努力や、家族に託す共助という方法もないわけではありません。もちろん大前提は、公助である公的社会制度をフル活用したうえでの備えです。
公的支援・年金でカバーできないなら早めの自助努力が必要
老後への想像力を働かしていろいろ思っていても、現実的にかかる費用は結構な金額になってくるものです。まず、給料やボーナスから一定額を『先取り貯蓄』『なかったもの貯蓄』をする仕組みを作り、毎月の手取りからお金を貯めることと同時に、毎月1万円でも2万円でも資産運用に回すなどしてみて老後に備えましょう。
そして、老後の生活資金は、退職金や貯蓄・資産運用と並行して定年後パート就労などの自助努力でカバーする方法もあります。でも、せっかくのセカンドライフを楽しみたいとお考えでしたら、ご自身の年金受取額・将来生活費・ライフイベント費用・介護費用などをざっくりと計算して必要資産額を算出することをお勧めします。
もちろん、退職金については、勤務先に、公的年金については『ねんきん定期便』や『ねんきんネット』で確認して受取額の目安を事前に把握しておきましょう。
それによって、キャッシュフローが調整できる現役時代に老後のために自助努力でいくら積み立て対策が有効に機能すると考えるからです。
それと年金の受取タイミングも重要です。65歳からの受給権利ですが、繰り下げという手段で5年で1.42倍、10年で1.84倍の年金支給が加算されます。もちろん所得税も増えますし、年金自体の受給と幸せ指数との比較も必要です。ただし、増額された年金は終身年金として自助として機能します。
またその間は、定年退職してからも年金支給が始まるまでは、元気で働き就労収入を得られれば、貯蓄の取り崩しも抑止できます。定年後の5年間手取り年収100万円の収入でも合計では500万円の取れ崩し抑制になります。
現役時代から行う老後資金の準備を目的にした資産運用は、教育費や住宅資金の準備とは切り分け、目的に合致した制度や金融商品を選んだほうがいいでしょう。を活用すると、税制優遇を受けることができ、効率的に運用をすることができます。
☞
今日のポイント
・ご自身の年金額を『ねんきん定期便』や『年金ネット』で確認と同時に家計の支出分析を実施しよう。
・50歳からのリタイア準備として間に合わない方もいます。ライフプランニングで確認してみよう。
・統計では、平均値やドットの中心となる中央値などが参考にはなったでしょうが、あなたにはあなたの事情があります。しっかりとシュミレートすることが大切です。
FPは顧客ニーズに対応したライフプラン作成をします。貯蓄、投資を開始する前に大事なお金管理を成功に導くライフプランを作成する事をお勧めしています。作成する事で千万円単位の貯蓄差がはっきり出てきます。
継続は"チカラ"です。持続させるためには動機づけが大切です。ライフプランを作成すれば、子供の教育費・住宅費・老後資金と人生の3大資金が可視化出来そ
の推移と過不足や必要性の認識が高まり、目標への実現性が確実に増します。
ライフプランの問合わせは早いほうがベストてす。
お申し込みは、FPトータルサポートまで 申し込み・問い合わせ
お金のことを相談してみたいけど、誰に相談してよいかわからない方など、まずはFPへの相談から始めませんか?
Zoomオンライン相談も承っております。
(全国対応)
・人生の3大資金への資産運用
・退職後のマネーフリー資金作り
・相続・贈与対策
・家計収支の改善
・老人ホーム入居資金作り
・リスク別資産運用ご提案
メール相談は無料。個別面談が実質ゼロになるプランあります!!
まずは無料メール相談からでも大歓迎!!
*****************************************************************
FP事務所トータルサポートからの支援
*****************************************************************
人生にはライフイベントが色々控えています。
あなたは、お子さんの将来教育資金を貯蓄する資産形成準備は整っていますか?
あなたは自宅購入のローンを払い続けても、家計破綻しない自信がありますか?
あなたは年金だけでリタイア後やっていける貯蓄に自信がありますか?
僕も40代の時に悩み、キャッシュフロー改善のために不動産投資・為替・住宅ローン借り換えと早期完済、債券・株式・ソーシャルレンドに投資して資産形成投資を実践してきました。
50歳過ぎた時に現在の貯蓄形成で本当に会社を退職して資産寿命が尽きないか不安でした。
独学でリタイアプランとキャッシュフロー表を作ったもの、その時FPと出会えたら不安なんてなくなったのにと今でも思います。
この経験をその時と同じような40代の方、あるいはリタイアを10数年以内に迎える方の不安や相談に独立系FPとして還元したいと思っています。
もし、あなたが40代以上で、将来やお金に対して不安があり、貯蓄をあるいは投資をして資産形成を目指すのならライフプラン作成を検討してはいかがでしょうか。
シミュレーションでは毎年の家計の収支や貯蓄残高が、将来(生涯にわたって)どのように推移するかを予測できます。 キャッシュフロー表によりお金の寿命を可視化 ↓ クリックで拡大します。
この作成で結婚や子育て、老後における家計の姿がはっきりと見える化できる事から、家計診断をする上で、極めて優れた人生設計ツールとなります。 ライフプラン作成はの貯蓄力の判定や資産寿命・必要保険の可視化が出来ます。
人生の羅針盤の第一歩として僕と作成してみませんか。
ライフプランの作成サンプルはここから 実際のライフプランサンプル
提供するプランはここから 申し込み・問い合わせ
お支払いはカードでできます。
FPライフプランレポートのサンプル
(相談の進め方PDF) ライフプラン作成の手順
キャッシュフロー表から収支や金融資産残高、年金推移などもグラフ化します。↓
迷ったら、 無料相談から、ファイナンシャルプランナーを味方につけて下さい。
本当にそうすべきかどうかは、あなたの状況や、意向を把握しなければ判断をすることはできません。僕はFP自身の個人的な考えを主張するのではなく、あなたが自ら判断できるようにサポートすることこそがFPの役割であると考えています。
下町FPはあなたの人生の羅針盤づくりのサポートをします。
費用は掛かりますが、 元本保証のない危険な商品や株などでで何百万も損失を出す前の自己への投資とお考え下さい。
これこそが先行投資です。 お金の相談や不安がありましたら、下町FP横谷まで上記のお問い合わせタブ からご一報ください。
******************************************************************
下町FPは日本ブログ村・人気ブログランキングに参加しています。
記事が参考になった方は、下の【ファイナンシャルプランナー】をクリックください。
他の記事も見れますし、ブログ作成の励みになります。
★更にお得な情報
無料メール相談・FPプラン申込み依頼
お金のことを相談してみたいけど、誰に相談してよいかわからない方など、まずは無料でFP相談を体験してみませんか?
FP申し込みプランはここから
下町FPへのお問い合わせは下記フォームよりご相談・お問い合わせください。
初回メール相談は無料、個別面談も実質無料プランあり、 お気軽にご連絡ください。
無料メール相談も大歓迎!!
以下の5点はメール送付時には必ず記入ください。
①お名前とメールアドレス
➁在住の都道府県 〇〇県
③年齢 〇〇歳
④困り事や心配事項や具体的な相談内容
- 家計管理や家計収支の見直す方法は?
- お金の運用方法は?
- 子供の教育費の目安は?
- 住宅購入や住宅ローンを見直すには?
- 保険の見直し方法は?
- 老後や年金のことが心配なので老後の生活設計を立てるには?
- 住宅ローンの返済計画を見直す方法は?
など、お気軽にご相談ください。
⑤依頼:無料メール相談・初回個別相談・希望パック名等
(たとえばライフプラン診断)等のいずれかを記入ください。
メルマガ発行特典 絶対お得です!!
メルマガ発行をしています。 ブログでは書けない資産形成や 貯蓄5000万円を目標にマネーストレスフリーを支援します。
登録者には
無料の4つの特典を進呈中
・『40歳から間に合う資産形成 虎の巻pdf』
・FPも使う貯蓄寿命が見える『キャッシュフロー表xls』等随時進呈中
登録はここをクリック
登録は メルマガを申し込む
解除は https://mail.os7.biz/del/LEfW
この記事へのコメント