株価はどうなる 変異株オミクロン株はブラックスワンなのか【下町FP】日々雑感




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FPブログ コロナ変異株オミクロンはブラックスワンになるのか



南アフリカで発見されていたコロナの変異株が、今までのワクチンをすり抜けるのではないかと、このニュースが世界中を震撼させています。


ウイルスが私たちの体で増殖する時、持っている遺伝子が設計図となって同じウイルスや細胞を作り出します。

しかしこの増殖メカニズムは完璧ではなく、ウイルスをコピー増殖する時や細胞が分裂するたびに、少しづつ間違い、すなわち遺伝子のコピーミスが起こるそうです。

とくに感染拡大地域では、より多くの増殖が行われて、より複雑なコピーが繰り返されているのは分かります。


その中でもごくまれに、機能が変わることがあります。


コピーミスです。


そのひとつがコロナウィルスの変異株です。


変異ウィルスというよりは、元々の株の変異ですから親の資質の多くを引き継いでいます。


イギリスから広がったアルファ変異、南アフリカから広がったベータ変異、ブラジルから広がったガンマ変異、そしてインドから広がったデルタ変異などが有名です。


そして今回、南アフリカで再度変異株が、進化して新たに発見されました。


日本では、コロナの第5派がほぼ終息して奇跡的な安定をしていた最中の出来事です。




この変異株は、ブラックスワンの可能性もあります。



ブラックスワンとは・・・

マーケットにおいて、予想ができず、起きた時の衝撃が大きい事象のことをいいます

白鳥が白色だと信じられていたのにオーストラリアで黒い白鳥が発見されたことで、鳥類学者の常識が大きく崩れることになった出来事を指します。



ワクチン一本に光を見出していた世界に、予想より早く水を差す事態の発生です。




欧米やアジア、南米でも猛威を振るっている中で、今回の変異株の報道が世界をめぐりました。


今回発見された新型ウイルスの変異株は、これまでで最も激しい変異がみられ、このウィルスに接したある科学者は恐ろしいと発言しているそうです。


変異株「B.1.1.529」には信じられないほど激しい変異がみられ、全体で50の変異と30以上の変異がスパイクたんぱく質に変異があったと説明がされています。



オミクロン変異株と命名されています。


WHOは、懸念される変異株の5つ目に指定命名しており、すでにベルギー・イスラエル・香港などでも確認されています。


非常に感染力の高い変異株です。




世界中で開発接種されているワクチンは、従来の中国株をベースに開発されたウイルスワクチンです。

しかし、このワクチンは新たなこの変異株にはそれほど効かない可能性があります。



前回、感染力の強いデルタ株が世界を制したのは、きわめて短時間でした。

この時もワクチンの効果に疑問が走りましたが、デルタ株はほんのいくつかのスパイク変異だけでした。



検査の結果、結果的にはワクチンの効果はほぼ変わらずという事で杞憂に終わりました。

今回の変異株の感染力は、今までよりも相当高くワクチンも効かないのではないかと言われています。




この報道を受けてまずは日本の市場が大きく影響を受けました。



日経225   
28,751.62    -747.66(-2.53%)


そして世界が揺れました。

オ-ストラリア ASX

7,599.90  -137.00(-1.77%)

インド SENSEX30

57,107.15-1,687.94(-2.87%)


イギリス FTSE100

7,044.03-266.34(-3.64%)


ドイツ DAX

15,257.04-660.94(-4.15%)


カナダ S&P TSX

21,125.90 -487.28(-2.25%)


ブラジル Bovespa

102,224 -3,587(-3.39%)


そして、米国は、

ダウ30種工業平均
34,899   -905(-2.53%)


NSADAQ
15,491  -535.5(-2.23%)



この下落日は、タイミングが悪く週末の金曜日でしたから、週明けの月曜以降が更に大きく荒れそうな様相です。



日本では、この11/26は11月の株式権利確定日でしたから、週明けの29日はただでさえ権利落ち日として特定の銘柄が大きく売られて下落します。



一旦大きく、縮む可能性が高い週となりそうです。


でも縮んだ分は、戻る伸びしろもでてくる訳です。


いつものことですが、ショックと暴落と暴騰は調整をしながら繰り返します。


いずれにせよ、この変異株オミクロン暴落に振り落とされないようにシートベルトは、きつく締めておいて間違いがなさそうです。



2000年代の株価ショックの暴落率とその対応は


インカム投資家にとっては、本来11月ですと29日以降の権利落ち日は、安くなった権利落ち株や増資の需給懸念で安くなった株を買えるチャンスタイムゾーンのはずでした。



今回は、慎重ながらも大きなチャンスがあるかもしれません。



この下落が単発一過性なのか、大きく長引くものなのかによってシナリオが違ってきますが、高値圏の今の市場ではチャンスになり得ます。



でも、落ちるナイフの柄を掴む事はなかなかできません。


足元や床に落ちれば、簡単にナイフの柄は掴めます。



落ちている間ナイフを受取ろうとしても、刃を掴んでしまい大けがをする可能性が高いのです。





2000年に入ってからも様々な株価ショックがいくつも起こっています。



日本の株式でリーマン以降の株価ショックの下落率を調べてみました。



株価ショック


下落幅、下落率、下落期間、発生年で比較

リーマンショック  
-7,434円 -51%       
277日間  
2008年


東日本大震災    
-1,649円 -16%       
4日間   
2011年


コロナショック   
-7,308円 -30%         
36日間     
2020年






現在はまだ3%の下落率です。前回同様のコロナ暴落とすれば、まだ暴落余地が27%あることとなり10日以上は下落が続くという最悪のイメージを持つのもよいと思います。



これ以外にもITバブル崩壊(2000年)、チャイナショック(2015年)と大きな下落のショックは沢山ありました。


今までの経験則では、株式では最大50%、リートでは60%の下落率に耐えられるポジションを作っておけばよいと思います。


コロナショック第一弾の時にもブログに書きましたが、配当中心のポジションを持っていると暴落時には逃げられません。


サンクスコストと言って『せっかく時間を掛けて作ったポジションを解約できない、もったいない』と考えてしまうからです。


サブスクや加入している生命保険の継続なども、それが原因でなかなかやめられない人が多いのです。



サンクスコストは、高配当株やリートでも起こります。



それはそれで致し方のないことです。




今は、多くの取引がコンピューターを使ったアルゴリズム取引になっています。



AI取引もそのひとつです。



トレンドが発生すると買いから売りへ、売りから買いへシステムが判定して売買をシフトしますから、容赦ない相場の加速が起こりがちとなります。



株価はどちらにも暴走しがちです。



もちろん、大きな損失を発生させない仕組みなのですが、トレンド転換時の損失をカバーする反対売買の仕組みが機能します。




私たちは、つい勿体ないからと『あれよあれよと下落を眺めているうちに、損失を大きくしてしまいます』そして底を打つ前や間際に、それに耐えきれなくなって売却してしまう人が多いのです。



すると売りが売りを呼びまた下がります。


誰も売らなくなる、買わなくなると大底です。



上記の株価ショックの履歴でみると、5ケ月間の下落に耐えられれば反転する確率が高いのです。(過去実績)



そこで大事なのは、買い付け余力を常に持っておくことと『Stay position』、つまり売らない・投げない・触らないことも重要な投資行動です。




余力のある人は、お試し買いをしても良いと思いますが、大底を確認してからでも買いにでても遅くはありません。


資産形成で大事なのは、コツコツと積立て投資をすることと、下落した時に買いに向かえる余力を持つことです。




・買い増しをして、買い付け単価を下げる。


・優良な銘柄をチャンスとばかりに買う。



いずれかの方法も有効でしょう。






短期暴落のケースもありますが、特に金融ショック絡みのものでは長期化することが多いようです。




ベストケースとワーストケースは・・



今回のベストシナリオとワーストシナリオを考えてみたいと思います。



既にモデルナとファイザーがこのウィルスの実験データによる効果確認に約2週間程度と発表しており、その段階で現ワクチンの有効性能が分かると思います。


第一弾はここまでの乱高下です。



前回の変異株では、やはり市場は動揺しましたが、結果として現行ワクチンの感染有効と重症化に有効との判断がでて、市場は落ち着きました。


これがベストシナリオです。



残念ながら、ついに現行ワクチンの有効性が低い『エスケープ変異株』の認定となれば、水際対策を取りながら対策を講じるようになるでしょう。


いつか来た道になる可能性も高いです。


ただし、既にモデルナ・ファイザー共にRNAワクチンの技術は完成させており、6週間でワクチンを再設計して100日以内の初回ロット出荷が可能と発表していますから、ターニングポイントは3か月間位になるのではないかと思います。


実際の接種も半年以内に世界のどこかで開始されるとも考えられます。


既に知見が蓄積されており色々あり、未知のウイルスではないのです。



既に光は見えていますから、前回のような混乱までには至らないのではないでしょうか。



そして、また新変異対応ワクチンの奪い合いが続きます。


日本製ワクチンも、また一周遅れとなり元に戻ります。



一応、これがワーストシナリオです。



前回と同様程度の下落相場でしたら、インカム投資家にとっては高い利回りになったリートやインフラFや高配当株式を調達できるチャンスにもなります。



ロット買いはできませんが、臨機応変な買い対応が、功を奏す可能性があります。



大事なことは、慌てない事です。




優良な銘柄なのに下がり続けたという事は、みんなが売ったという事です。


多くの人と同じ行動を取れば結果も同じです。


ですから皆が悲観の中、勇気をもって買い向かうことによりポートフォリオのパフォーマンスは上がります。



買いに向かう必要はなくても、最低でも慌てて売らない『Stay position』ができれれば。余力を持って上がり始めたころにはそこそこの有利な価格で手に入るでしょう。




FPは、運用に対しての個別具体的な銘柄への推奨やアドバイスはできません。


ただし、貯蓄や資産運用の基本や公的な仕組みをうまく使った提案・アドバイスや勉強会はできます。



知ると知らないのでは、長期的なパフォーマンスは大違いです。





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