新NISA戦略4 目的地のない金融資産5,000万円達成はゴールにならない 【独立系FPブログ講座】




前のページを読む

目的地のない金融資産5,000万円達成はゴールにならない


40代からでも金融資産5,000万円をつくることができます。少子高齢化社会でも安心できる老後資金確保や人生の目的資金づくりもステップを踏むことで実現できます。


2024年に少額投資制度NISAが変わります。一般NISAとつみたてNISAが統合された『新統合NISA』に生まれ変わり、これは追い風です。


資産形成は早く始めたほうが圧倒的に有利ですから、時間を味方にする大きなチャンスだといえます。お金にまつわる様々な有用な知識を独自の視点や切り口で独立系FP&非販売のFPがシリーズで解説します。


*******************************

ファイナンシャルプランナーjp専門家登録


ファイナンシャルプランナー.jp



始めから読むはここから

NISAシリーズ表紙


第1章 金融資産5000万円の意味とは


FPブログ解説 お金が欲しいと考える気持ちの正体は


NISA4


2024年NISA改革が大きな金融資産形成のチャンスになるのを気付いていますか?  このチャンスを確実に活かすためには、お金との付き合い方の基本と応用を理解することが大事です。


そのためのFPが提唱するブログ講座が『今がチャンス!  新統合NISA戦略で目指す、金融資産5,000万円』の新ブログシリーズです。今回は第4回目です。


年間400万円のインカムゲインを受け取る独立系非販売のFPが、さまざまな運用の常識とされている投資方法やリスクを斬り、本当に安定的なFIRE=経済的自立を確立させるFPブログ講座の関連シリーズとして登場しました。


『FIREの実現!! 年間400万円超えインカムゲイン獲得』2021年運用の総括

誰でもできる金融資産5000万円到達をテーマにこのブログ講座シリーズを展開していますが、そもそもお金が欲しいという思う気持ちとは何だと思いますか?。


資産形成やFIRE向けのコンサルが多い当事務所では、ご相談者には二つのパターンがあります。


ひとつはこれから資産形成を進めたいと考える30代の人、もうひとつは40~50代の子どもの教育資金からリタイアに至る過程である程度資産形成が進む中、より専門家にアドバイスを求める人というふたつのパターンがあるようです。


年収も1千万円行の方も多数いらっしゃいます。資産形成間このテーマと同じ富裕層とされる金融資産5千万円を超えている人もたくさんいらっしゃいます。


またこれから資産形成本格スタートという人もいらっしゃいます。


あなたのお金の心配を解消してマネーストレスフリーを支援する下町FPの横谷です。


この状況は、お金をもっと効率よく増やしたいという層と安全に着実に形成した資産からお金を生み出したいといった考え方が底辺にあるのでしょう。


このお金って実はとても厄介なものです。


貯まる法則は実にシンプルです。

お金を積み上げる


お金を貯める仕組みとポイント


・収入を増やす

キャリアアップで増収

副業で稼ぐ

投資収入を加算


・支出を減らす

家計見直しで支出減

支出思考の見直し

適正支出体質づくり


・収入と支出の差を意識する

貯蓄率を意識する

複利の"チカラ"も活用する

目標額のゴールを設定する


単純にいえば、

収入-支出=貯蓄可能額

となります。


やりたいことや好きなことにお金を使ってばかりの人は、なかなかお金は貯まりません。世の中は誘惑で溢れているからであり、ご褒美と言う名前で全部使ってしまえば、ギャンブルに金を突っ込む人とある意味同じです。


お金はFIREを目指す人でしたら倹約に倹約を重ねて貯蓄率も50%位を目指しても15年~20年で5~7千万円以上はなかなか貯まりません。それは、FIREは時間を味方にできない資産形成だからです。


一方、金融資産形成の5,000万円到達は、より長い時間を使うことができることで到達の可能性が高まります。お金を管理して使う、ちょっと節約を心がける程度でも可能性が出てくるのがこの長期貯蓄の特徴です。


この金融資産5,000万円に到達した時に得られるものは一体何なのでしょうか?。今日のテーマはお金の可能性と考え方について整理していきましょう。


下町FPブログ・メルマガ講座は、FP視点からの簡単なワンポイントで情報を整理し、お金のお得情報をお届け発信をしています。


投資や貯蓄に励む前に人生の目的とお金について考えてみよう


もし、金融資産5,000万円到達が人生における勝利の必要条件だと考えるとしたら、何故そうだと考えるのでしょうか?。


人の考えはさまざまですが、多くの人は根本的には働きたくない人が多いのです。もちろん社会貢献も含めて働くことは『尊い』ことですし、生きがいにもなっている人もいます。


でも働くことと働かされていることは違いますよね。


少なくとも自分がある程度楽しい生活を維持するためには、最低限のお金が必要です


人生の目標はなんだろうかと問えば、特に目標ややりたいことがないものの『少なくともとりあえず、幸せにはなりたい』と答えるようです。


この答えは人生の目標ではないと思いますが、『幸せになる』というもの実にシンプルな回答だと思います。


家族で楽しい食事風景


仕事をどうしたいとか、将来をどうしたいというよりは、とにかく幸せになりたいと考える事は俯瞰的な目標になります。


どうすれば、幸せになれるのでしょうか?。


あるいはそもそも何をもって幸せと呼ぶのでしょうか?。


幸せの定義や指標は様々ですが、最低条件として確実に言えるものがあり、それは『お金』の存在です。人は経済学的に生活するお金がないと幸せになれないことは明白です。


清貧は生き方であり、お金がないのとは違います。お金がないことによるストレスは人の心を荒ませ、傷つけ、争いの原因となることが多いことを多くの事件で私たちは知っています。


幸せとお金は、密接にリンクしています。ライフイベントと言う言葉がありますが、将来起こるであろう人生のさまざまなイベントを考える時、お金の存在は決して無視できません。


どのような場面で、いくらお金がかかるのか?


気になるもののよくわからないのが実体です。分からないものに対して人はなかなか事前に備えられないからです。これが資産形成の難しさのひとつです。


30歳までには結婚してみたい


子どもは2人は欲しい


40歳にはマイホームを持ちたい


毎年海外旅行に行きたい


老後に心配のない生活をしたい


このような具体的なイメージや理想像があると、そのためにいくらくらいお金が必要なのか、そのためにはいくらの貯蓄が必要なのかなど、わかりやすくなると思います。


将来を考える


もちろんそんな具体的な目的がなくても、それでも人生には金額の想定できない出費が発生するものです。人生はお金じゃないと言いつつも、どんなことでも『とりあえず、幸せになる』ためにはお金は切り離せません。


20代~

  • 結婚費用
  • 冠婚葬祭費
  • 友だち関係の交際費
  • 自動車の購入費

30代~40代

  • 子供の教育費
  • 保険料
  • 家族旅行費
  • 住宅の購入費
  • ペットの飼育費
  • クルマの大型化・買い換え

50代~

  • 子供の結婚のお祝い金
  • 自宅ローンの繰り上げ費

60代~

  • 老後の費用
  • セカンドライフ費用
  • 介護費用(親と本人)

こうしてみると私たちにこれから起こるイベントの多くに『お金』が絡んでくるのは当然の事実です。でも忘れてはいけません、『お金』はあくまで『手段』のひとつであり、目的ではないのです。


人生の目的地を定めよう


その人生の目的は、人によって異なりますし、異なっていて当然です。自分の人生は自分が決めるもので、自分らしく生きる、周囲に流されずに自分なりの人生を勇気を持って歩まなければならないものです。


・豪邸に住んでみたい

・高級車を乗り回してみたい

・タワーマンション上層階に住みたい

・海外に移住してみたい

・田舎でのんびり暮らしたい

・自分のレストランを開業したい


人それぞれに価値観が違い、さまざまな人生の目的地が人にはあります。その目的地によって、どれくらい稼げばいいのか、どれくらいのお金を貯める必要があるのか、増やせばいいのかが変わってきます。


上を見たらきりがない、何のためのお金なのかを見つめ直すべき


金融資産形成の方程式 : 収入-支出=貯蓄可能額がベース


収入を得る最短の方法は、自分の時間と労働力を売る事です。多くの方は毎日毎日、かなり多くの時間を使って働いていると思うのですが、私たちは何のために働くのでしょうか。


何のために働いているのかをあなたは聞かれたら何と答えるでしょうか?。


お金を積み上げる


『お金が欲しいから働いている』という気持からだけですと、終わりはないと思います。


初めて就業して、例えば初任給を20万円貰った、昇格・昇給して30万円になった、年収が500万円を超えてきた、800万円になった、900万円になった、1,200万円になっても上をみれば足りないと感じるものです。 


軽の中古自動車が普通車やミニバン、高級車やスポーツカー、外車に変わるだけ、赤身のまぐろ刺身がトロに、大トロへ変わるだけである意味、上を見つづけている限りお金が必要であり、欲望はいつまでたっても満たされません。


自分がお金が欲しいと思う理由は一体何なのかをしっかり考えて、その目的ために本当にお金が必要かを考えることが『働く、お金を得る』という行為では大事です。


『上を見たらきりがない』という話をしました。


大学生の頃、みんな月2-3万円くらいのお小遣いでしたが、楽しく生活をしてませんでしたか。もしかしたら、人は本来そのくらいでも楽しく暮らせるのかもしれません。

人生の目的の話をしましたが、自分は一体何が楽しいのかということも突き詰めて考えないと無駄な時間や欲望、お金を費やすだけになりがちです。


あなたは「一体、何のために何のための」お金を稼ごうとしているのでしょうか?。


あるいは何のためにお金をこれから増やそうとしているのかを考える事は、自身の人生をこれからどうしていきたいのかをきちんと見つめ直すことに繋がります。


そのための時間を作る、持つことはとても大切なことです。


目的が決まれば行動が決まる、ここで初めて金融資産5,000万円に繋がる


日本人で5,000万円を持つ世帯の割合は8.7%しかいないと以前講座で解説しました。つまり結果としては、この金額まで達成する人はかなり限られてくるのは事実です。


ただし、所得が増えてくる40代以降からちらほらと金融資産5,000万円到達者が出てきます。特徴的には以下のような人が金融資産5,000万円を達成していると考えられます。


  • 収入が多い仕事に就いている人
  • コツコツ着実に貯めた人
  • 退職金や相続などの一時金を得た人

あなたの人生の『目的地』はあなたにしか分かりません。それぞれに価値観や重きを置くものが違うからです。したがって『目的地』を決めて人生の舵を握れるのは、あなたしかいないません。


今すぐに自分の人生の『目的地』を定めたり明確にすることはなかなか難しいことでしょう。ミスリードも起こるでしょうが、初めは全く分からない上手く行かなくてもそういう自分と向き合うことから始めてみませんか。


今後の自分の人生とちゃんと向き合い対峙する姿勢が大事ですし、少なくともお金は必要になる筈です。その時がきてからではお金の領域は時間的に遅すぎるのです。


貯蓄の力は絶大で、時間を味方に付けて計画的に取り組むことが肝要です。現役の間にしっかりとした家計管理をしながら貯蓄や資産を積み上げられれば、座礁する事もないでしょう。


備えあれば憂いなし、リタイアまでに一定の資産を確保しつつ、その後も資産をしっかり守りながら、楽しい生活ができるのはないかと考えます。


イラスト複利と単利


今から金融資産5,000万円到達のイメージ

(退職金などの一時金は加味しない)


・20代なら40年間で5,000万円

・30~40代なら30年で5,000万円

・50代なら15年で5,000万円


金融資産5,000万円到達と人生の『目的地』、意識してみても良いのではないでしょうか。


新統合NISA第5回へ続く


お金のために働くよりも、自身の目的のために働きましょう。目的地がないとただお金を積み上げるだけになってしまい、人生の大事な時期を逃してしまいます。資産形成には時間が掛かり、将来が明確でなくても備えておくことに損はない。



                                                検索は下町FPでお願いします。

もっと詳しくはホームページで

                favicon_source

この記事へのコメント