新NISA戦略14 時間軸で異なる金融資産5,000万円形成、FIREとの違いは【独立系FPブログ講座】



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時間軸で異なる金融資産5,000万円形成、FIREとの違いについて


40代からでも金融資産5,000万円をつくることができます。少子高齢化社会でも安心できる老後資金確保や人生の目的資金づくりもステップを踏むことで実現できます。


2024年に少額投資制度NISAが変わります。一般NISAとつみたてNISAが統合された『新統合NISA』に生まれ変わり、これは追い風です。


資産形成は早く始めたほうが圧倒的に有利ですから、時間を味方にする大きなチャンスだといえます。お金にまつわる様々な有用な知識を独自の視点や切り口で独立系FP&非販売のFPがシリーズで解説します。


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NISAシリーズ表紙


第2章 資産形成のステップをFPが伝授する


FPブログ解説  FIRE実践者はなぜ資産不労所得を獲得できたのか


NISA14


年間400万円のインカムゲインを受け取る独立系非販売のFPが、さまざまな運用の常識とされている投資方法やリスクを斬り、本当に安定的なFIRE=経済的自立を確立させるFPブログ講座シリーズが好評のうちに終了しました。


そして新シリーズのテーマは、『40代からの金融資産形成5,000万円 新統合NISA』シリーズです。今回は第14回となります。


『経済的自由の実現!! 年間400万円超えインカムゲイン獲得』2021年運用を総括


あなたのお金の心配を解消してマネーストレスフリーを支援するトータルサポート、下町FPの横谷です。


前回のブログ講座ではFIRE相談者様の資産内容を見ると投資信託オンリーや米国株式中心よりも、よりハイリスクなソーシャルレンディングや暗号資産、高配当ながらハイリスクな株式にもチャレンジされている方が多いことを解説しました。


ここからは、ステレオタイプの流行のインデックス投信オンリーや米国オンリーの絶対主義を疑ってみること、他の運用にも関心を持ちチャレンジしてみるというマインドの大切さを学べたと思います。


今回は、その億持ちとなったFIRE投資家の資産形成の最初の進め方と、これから金融資産5,000万円をつくる方法との違いや共通点について考えてみたいと思います。


下町FPブログ・メルマガ講座は、FP視点からの簡単なワンポイントで情報を整理し、お金のお得情報をお届け発信をしています。


FIREの資産形成の方法には使える共通点が多い


2024年1月からスタートする新統合NISA (一般NISAとつみたてNISAが統合された制度なので敢えてこう命名)をどう戦略的に使ったらよいかのHOW TOも必要ですが、資産を作り上げるための基本的な方法を理解しないとなかなか資産は貯まりません。


私の知人が銀行でiDeCoを勧められ、節税になり将来の年金作りにもなると銀行の窓口で月額5千円で何だかわからない金融商品に投資したと昔聞いたことがあります。


既に申し込み、投資は開始されていたのですが、本人もその程度の情報しか持たず運用をしているのです。これではアドバイスのしようがありません。


少なくともどんな商品なのか、手数料はどうなのか、何に投資しているのか、将来の元本とリターンの試算しての結果が判らないとこの投資の是非すら判断できないとアドバイスをしました。


ただし金融機関は自社にとって有利な商品に誘導しますし、年金不安な投資家は何となくIDeCoに投資することで、問題があたかも解決するとも考えてしまいがちです。


5千円の毎月投資は年間6万円でしかありません。20年間積み立てて、ようやく元本120万円ですが、この120万円と運用益がその人にとっての解決策にならないと問題は解決しないのです。


新統合NISAは成長投資(旧一般NISA)枠が年間240万円、積み立て投資枠が毎月10万円、年間120万円が投資可能となり、しかも合わせて年間360万円ものの投資非課税枠が利用できる優れた制度です。


新統合NISA


この投資枠を毎年使い切ることは大変だと思いますが、大きな投資資金を継続的に作る為にも、前回解説したFIRE実行者の資産形成マインドを取り入れると運用は飛躍的に進む筈です。


FIREと言えば、短期で資産を1億円以上の資産をつくり、その資産からの不労配当や取崩しだけで生活するスタイルです。多少ストイックな面もありますが、その投資スタンスをもう一度振り返ってみることにしましょう。


FIRE投資家の運用スタイルの共通点


FIREを成し遂げるには、ゴールを決める事が大事です。そしてそれを達成するための施策や子施策が追加されることで、成功率が高まるといえます。



・1億円を貯めて、運用資金で生活する。

・50歳前半での資産形成をゴールとする。

・将来は売却中心なのか、配当中心なのか

・自分の将来年金額などを概算で計算もする

・現在の家計の分析をして、投資額を導き出す

・不要な支出をカットして、その分を運用に回す

・給与所得が増えたら、運用額が増加するように家計コントロールを続ける

・生活は質素・倹約生活で、資産運用中心のライフスタイルに変更

・一般的な米国・先進国投信だけでなく、大きなリスクのある投資先にもチャレンジしてみる。


今まで当FP事務所でFIRE向けの相談をされた方の投資スタンスはこんな感じの人が多かったです。それですからコンサルとしてはいくつかの支出検証とキャッシュフローからの将来のリスクと回避方法を提案する形が多かったと記憶しています。


お子様がいる方や奥様が不安に思っている方もいましたが、皆さん1億円前後の資産を前出の方法で比較的短期間で形成されていました。


これら全てを真似る必要はありませんが、実際の億持ち実践投資家のノウハウを金融資産5千万円に使ってみてはいかがでしょうか。


FIREマインドとして少なくても使える部分をチョイス


金融資産形成を新統合NISA中心に成し遂げるメリットは、この新たな制度が恒久非課税だからに尽きます。つまり運用益事態に20.315%の課税がされないというメリットです。


これによって投資効率は飛躍的に高まります。そして運用金額も年間最大360万円、運用での最大金額は1,800万円とうまく資産が推移すれば、金融資産5,000万円構成の大部分をこの制度で補う事が可能になるからです。


これからこの新制度にチャレンジされる人は、FIRE成功者のノウハウの下記の部分がご自身の資産形成にすぐにでも活用できるでしょう。


・ファイナンシャルゴールとなる、いつまでに5,000万円を貯めるのかを決める事

・そのための子施策として家計や支出の見直しをして、年間投資可能額を策定する

・付帯施策として自身の将来の年金計算をして、場合により自身で増額策なども立てて安定化させる。

・計画ゴールを策定、運用利回り4%程度に設定した将来資産運用結果と計画を照合精査する


この部分はすぐにも活用できるでしょう。


そして最後は、何に投資をするのか、どういった方法で投資をするのかを検討することで、資産運用の持続的な投資が成立するようになるのです。


何度も申し上げますが、40代からでも金融資産5,000万円形成は困難ではありません。投資商品を決める前にやることをやれれば、かなりの確率で成功率は高まるでしょう。


そうすれば、その計画ラインには乗り切らなくても、少なくても時間が解決してくれる筈ですし、運用への計画性が投資マインドを冷やすことにはならないので、ゆっくりでも金融資産5,000万円に近づく筈です。


FIRE投資家の目標は1億円超えだとすれば、皆さんの目標はその半分の5,000万円です。やりようによってはできそうな気になりませんか?。


次回は、このふたつの決定的な違いとなる時間軸での考え方について考察してみましょう。


新統合NISA第15回へ続く



FIRE投資家には、資産形成で学ぶ点が多いのです。少なくとも前回解説したチャレンジ精神と今回解説した計画性(施策と子施策)には学ぶ点が多い筈です。



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