新NISA戦略15 運用で資産拡大、金融資産5,000万円の前にライフイベントを整理しよう 【独立系FPブログ講座】



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運用で資産拡大、金融資産5,000万円の前にライフイベントを整理しよう


40代からでも金融資産5,000万円をつくることができます。少子高齢化社会でも安心できる老後資金確保や人生の目的資金づくりもステップを踏むことで実現できます。


2024年に少額投資非課税制度NISAが変わります。一般NISAとつみたてNISAが統合された『新統合NISA』に生まれ変わり、これは追い風です。


資産形成は早く始めたほうが圧倒的に有利ですから、時間を味方にする大きなチャンスだといえます。お金にまつわる様々な有用な知識を独自の視点や切り口で独立系FP&非販売のFPがシリーズで解説します。


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第2章 資産形成のステップをFPが伝授する


FPブログ解説  資産運用に大きく影響するライフプラン


NISA15


年間400万円のインカムゲインを受け取る独立系非販売のFPが、さまざまな運用の常識とされている投資方法やリスクを斬り、本当に安定的なFIRE=経済的自立を確立させるFPブログ講座シリーズが好評の後に終了しました。


新たなシリーズを開始、新シリーズテーマは、『40代からの金融資産形成5,000万円 新統合NISA』シリーズです。今回は第15回目となります。


『経済的自由の実現!! 年間400万円超えインカムゲイン獲得』2021年運用を総括


あなたのお金の心配を解消してマネーストレスフリーを支援する下町FPの横谷です。資産運用を行うにあたり、ライフイベントを整理する重要性があることをご存知でしたか。


ライフイベントとか、ライフプランという言葉は聞いたことがある人も多いと思います。


実際私たちFP、ファイナンシャルプランナーの仕事は、このふたつが大きな柱となるものでもあり、全てはここからスタートしながら、お金を取り巻く問題の解決サポートをしていると言っても過言ではありません。


FPの正式な資格名称はファイナンシャル・プランニング技能士であり、また民間機関の日本FP協会に所属するFPは資産設計業務のトレーニングも受けたAFPやCFP資格者となり、私たちの将来へのキャッシュフロー表の設計にはこのライフプラン設計が欠かせないのです。


今日は実はとても大切な話で、具体的な新統合NISA資産運用の前に、ライフイベントを整理する事やライフプランを作る事の重要性をFPの立場からお伝えしたいと思います。


下町FPブログ・メルマガ講座は、FP視点からの簡単なワンポイントで情報を整理し、お金のお得情報をお届け発信をしています。


ライフイベントは将来の収支に大きな影響を及ぼす


ライフイベントとは、就学・大きな旅行・住宅購入・クルマの購入・就職・結婚・出産・子育て・教育・退職・子の結婚・退職後の旅行・親の介護や葬儀・自身の介護費用・お墓の購入など、将来に経験すると予想される出来事のことです。


これらの予測予算化とともに、今後の昇給や年金受給などは生涯の収支や資産の増減が人生には大きく影響します。つまりライフイベントには多くの出費がつきものであることが分かります。


私たちが生活するという事は、今後さまざまなイベントと直面します。もちろん想定外の不確実性の高い事案もありますが、生計を立てる生活をするという事はある程度3年後、5年後、15年後、30年後に到来するであろうイベントは予測できる筈です。



そのイベントには必ず予算がついて回りますから、ある程度予算取りをしておけば、いざその時になって慌てない筈です。資産形成にとって最もやっていけないのは『どんぶり勘定』です。


何となく予算管理もしないでクレジットカードを使っている方は、なかなかお金がコントロールできない筈なのと同じです。


それと同様に将来支出するであろうイベントも何も予算化しなければ。成り行き支出となり預貯金や運用資産からの取崩しという事態にも陥ります。これでは資産形成計画も簡単に狂ってしまいます。


ライフイベントは特に大きな支出となるものを中心に考えます。


そこで年代別に訪れるであろうライフイベントを整理して、ご自身でも予算化されて備えてみる事をお勧めしたいと思います。


年代別のライフイベントを整理しておこう


20代~30代のライフイベント

・就職による収入変化

・昇格による賃金の上昇

・クルマの購入

・結婚

・出産

・住宅の購入

・教育費の支出開始


20代から30代にかけては、人生の最大支出とも言われる『住宅費用』『教育費用』『老後費用』のうち、前出のふたつの支出を体験する方は多いと思います。


概算でもどのくらいの費用が掛かるのか、公的な支援がどの位あるのか(子供支援や住宅取得支援)を調べて、備えておくことが重要です。


20代から本格的に貯蓄がスタートしますし、30代前後には多くの方が資産運用をしたほうがよいのかといったお迷いが貯蓄資金から発生するものです。


40代~50代のライフイベント

・収入のピークへの移行

・結婚

・第二子、子どもの誕生

・教育費の増加

・習い事経費の発生

・住宅ローンの発生や継続

・不測の入院


40代を過ぎると多くの方は収入のピークを迎えます。場合によっては55歳での役職定年を迎えて収入が頭打ちやダウンが始まったりもします。しかし老後資金にも備える世代です。


また、結婚や子の誕生なども多くの方が経験するでしょうし、世帯が大きくなることで付帯する支出も増加します。


50代に近づけば、体力も落ち始めたり、生活病が発生するなどの不測の入院で入院費や収入の減少などに見舞われるかもしれません。


60代からのライフイベント

・収入のダウン

・子の結婚や孫の誕生

・親の看病や葬儀

・定年退職

・退職後のセカンドライフ

・老後支出の開始


60代以降になると支出もさることながら、20代からどれだけの資産を築けたかで生活が変わります。掛けていた公的年金などやiDeCoやNISAでの資産形成や老後資金の大小でも生活の余裕度は違ってきます。


できれば60代で自宅を除く金融資産5,000万円の到達、そしてこの金融資産から生み出される不労所得が毎年200万円程度あると人生は相当豊かに安心して暮らせる可能性が高まります。


もちろん世間をざわつかせた金融庁の年金不足2,000万円問題に対応する2,000万円でも厚生年金を40年間の納付していた場合は、充分な金融資産になる可能性がありますが、生活のダウングレードはやむおえないと感じています。


今後の想定ライフイベントを想定、列挙して整理してみよう


年代別に列挙しましたが、人生にはライフイベントが待ち受けています。


このライフイベントに対して知識を持っているのとそうでないのでは人生の備えとしては、大きな違いが出で来ると感じています。


当FP事務所トータルサポートでライフプランを作成される方で既にご自身で今後のライフイベントをしっかり整理されている方は、3割程度いらっしゃいますが、多くは何となく程度で備えているとは言えません。


そんな時、FPはライフプラン作成の前に家計の整理やライフイベントの整理をまずやっていただく筈です。すると現状や今後のイベント支出などが概算でも整理でき、不安な気持ちの正体が見えてきます。


ちなみに日本FP協会てからの出典として、ライフイベントに掛かる予算の一覧を参考にご紹介しますので参考にしてみてください。




FPが使用しているライフイベント表をご開示しまたので、ご自身でも整理されてみては如何でしょうか。



こんな感じで90歳や95歳まであなたやご家族のライフイベントを整理されると良いでしょう。



これらは、エクセルベースで整理されれば今後の大きな支出やご自身のこれからの人生予測もできると思います。


最後に資産形成とライフイベントの整理の関係について


たとえばiDeCoやNISAを活用して資産形成を行うとして、人生の途中ではライフイベントという大きな支出が待ち受けています。このイベントを予算化してある程度備えておけば、資産運用や資産形成のスピードはそんなに落ちないものです。


大切なのは備える事であり、漠然とした不安をなくすことです。そうしないと思わぬ資産形成の罠にはまる事もあるのです。NISAなどによる資産形成とライフイベントは決して相反関係にあるものではありません。


全てがあなたの将来であり、その人生をどう過ごすのか、コスパや効率や思いをどう実現するのかで人生の進み方が違ってくるとコンサルの中でも感じています。


2024新NISAはこうやれば万全、人気の投信ファンドはこれ! 』と騒がしい世の中ですが、その前にやるべきことは沢山あるとプロの立場としては申し上げたいと思います。


是非このライフイベント表、作成されてみては如何でしょうか?


新統合NISA第16回へ続く



ライフイベントは将来を整理して予算化して備えるるための重要なツールです。このツールを武器として使うのか放置して成り行きに任せるのかで、資産形成力も大きく違います。

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