新NISA戦略22 投資資金が面白いように増える仕組みを作り、いざ投資スタート 【独立系FPブログ講座】



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投資資金が面白いように増える仕組みを作り、いざ投資スタート


40代からでも金融資産5,000万円をつくることができます。少子高齢化社会でも安心できる老後資金確保や人生の目的資金づくりもステップを踏むことで実現できます。


2024年に少額投資制度NISAが変わります。一般NISAとつみたてNISAが統合された『新統合NISA』に生まれ変わり、これは追い風です。


資産形成は早く始めたほうが圧倒的に有利ですから、時間を味方にする大きなチャンスだといえます。お金にまつわる様々な有用な知識を独自の視点や切り口で独立系FP&非販売のFPがシリーズで解説します。


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FPブログ解説  利回りよりも貯蓄力が重要、どうやって貯めるのか


NISA22


年間400万円のインカムゲインを受け取る独立系非販売のFPが、さまざまな運用の常識とされている投資方法やリスクを斬り、本当に安定的なFIRE=経済的自立を確立させるFPブログ講座シリーズが好評の後に終了しました。


新たなシリーズのテーマは、『40代からの金融資産形成5,000万円 新統合NISA』シリーズです。今回は第22回目のお届けです。


『経済的自由の実現!! 年間400万円超えインカムゲイン獲得』2021年運用を総括


前回までは人生の3大支出に対応する『教育資金・住宅資金・老後資金』に対するマネープランを解説してきました。マネープランは、人生の大きな支出に対して個別特性に合わせて組んだ方が失敗が少ないのです。


ただ一色単に投資をすればこれだけ増えますとか、4%であるいは6%で運用すればこれだけ増えますなどは、絵に書いた餅になりかねない不確実性が満載の机上理論です。


今回は第三章のマネープランの最終章になりますが、資産運用の前に家計改善による貯蓄力を上げるマネープランを解説しました。


資産形成においては、この貯蓄や投資元本を如何に充実させるのかが資産形成のポイントにもなりますので、再現性の高い貯蓄の方法について最後に解説します。


あなたのお金の心配を解消してマネーストレスフリーを支援する下町FPの横谷です。如何に貯蓄を一旦増やしたらよいのでしょうか?


もちろん家計のマネープランで触れた家計改善が一番なのですが、成り行きで貯めるのではなくマネープランを立てて貯めることが大事です。そこで家計改善後にどうやって銀行口座に貯蓄を増やすのかについて解説します。


下町FPブログ・メルマガ講座は、FP視点からの簡単なワンポイントで情報を整理し、お金のお得情報をお届け発信をしています。


最低500万円の貯蓄後に投資をスタートさせるべき理由


投資資金が増える前にNISAなどの投資をするのは考え物です。投資資金が増える過程では、投資資産がマイナスになる過程が何回か発生することがよくあります。


たとえば4%での運用を想定してのNISA投資開始だとしても、常に右肩上がりになる事はなく、運用資産は上下を繰り返すのです。この上下をランダムウォークと言い、この変動幅の上下があるからこそ運用資産が増えたり減ったりするのです。


ここではこのランダムウォーク理論の解説はしませんが、この振れ幅があるから資産が増えていくのであり、その過程の中ではマイナスに動くシーンも必ず体験する筈です。


ダウ202201-10チャート


200万円ようやく投資資金を確保して、いざ運用となったのは良いものの、最初の数か月がプラスだったものの、その後Ⅰ年間ほとんどマイナスになることなんてよくある話です。2年、3年と続くことすらあります。


投資資金が1年で2割減れば、元本は160万円になってしまい、余裕資金がないとつらい状況に陥ります。この時投資資金と別に投資をしない予備資金があれば、ライフラインでの支出に対して余裕が出ます。


このお金のことを緊急予備資金と呼び、必要となる時期が明確な教育費や老後資金や投資資金などとは別に、いつでも使えるように準備しておく緊急用のお金のことです。


お金の管理の基本は、日々出入りするお金と将来のライフイベントで決まっているお金、将来のための貯めておくお金に分けることがポイントになりますが、この3つとともにこの緊急予備資金をプールしておければ、多少の投資額の減少にも耐えられるのです。


基本となるお金の置き場


緊急予備資金の額に決まりはありませんが、一般的には生活費の3~6ヶ月を別保管できれば、万一の時の生活の立て直しが必要になった場合のいざという時に活用できますから、イメージとして本格的な資産運用は500万円程度は貯めてから開始したほうが実は安定します。


これはメンタルアカウンティングと言って、自身の資産を4つのパーテーションを心の中に作って分離することで資金管理がしっかりできるので是非取り組んでみましょう。


貯蓄が銀行口座に自動的に貯まる仕組みを作ると楽になる


せっかく家計改善で固定費や変動費を節約して、家計収支が改善できたあとは銀行口座に自動的にお金が貯まる仕組みを作れればしめたものです。


この貯蓄力を活かして計画的に投資元本を膨らませることが出来るようになり、銀行口座にはお金が面白いように貯まり育っていくのです。その仕組みを作れれば、追加投資が大きくなり資産形成も進むでしょう。


その仕組みとは強制貯蓄による貯蓄の習慣化です


簡単に言えば、天引きのような形で、給与日などの余裕があるうちに強制的に貯蓄を確保するのです。すると残ったお金で生活費が捻出できれば確実に貯まります。



この方法は最も再現性が高い貯蓄方法だと言われています。この強制貯蓄が将来の使途決定分の資金や緊急予備資金を満たしていれば、その資金は収益性を狙った資金に回せるようになるのです。


生活費を優先してしまうと余裕分は不必要なモノなどを買ったりしていつの間にか消えてしまいます。一方、強制貯蓄を先に行っていれば、最初に必要な分を確保しているので、貯蓄の充実やお金を資産形成に充てることが確実にできます。


たとえば銀行の自動積み立てのように仕組みを活用して、給料日に自動的に振り替えてしまう方法が有効な仕組みになるでしょう。


あるいはSBI銀行とSBI証券のような連動を利用して、自身の給与振り込み日に自動的にSBI銀行に振替をする『自動振替』設定を利用して移動する。余裕資金分は、資産運用に回すという方法もおすすめです。


SBI銀行による自動振替



こういった仕組みをご自身でつくり上げることで、確実に貯蓄が進むことが出来るでしょう。この自動貯蓄額は生活の余裕度が上がるタイミングで増額するマネープランが必要になります。


最初は2万円でもいずれ給与が増えてきますから、毎月5万、7万円と増額、賞与などは意思入れして不要資金は目に見えないようにメンタルアカウンティングで送金して消してしまいましょう。


メンタルアカウンティングは「心の会計」とも呼ばれており、 お金を団子としてとらえるのではなく、自分の心の勘定科目によって色分けをする方法であり、この会計が出来れば各使途資金の分離充実は面白いように進むでしょう。


自動強制貯蓄によるメンタルアカウンティングで資金管理を


このメンタルアカウンティングが出来るようになれば、自動振替の力も加わることで、iDeCoやつみたてNISA、NISAの運用資金も定量的に確保できるようになり、運用元本は確実に膨らみだします。


資産形成の初期段階では、お金の確実な準備資金が求められ将来の教育資金などは元本確保型の商品での運用となりますが、余力部分は少しずつでも、より高いリターンが期待できる投資信託などへ移行していくことが秘訣です。


資金が自動的にプールできるマネープランをつくり、投資資金への移行ステップを計画化しましょう


余力資金が増えれば、投資信託で資産形成をすることもでき、投資資金の上下のランダムウォークで運用損益が出ても、長期投資に耐えられる余力が生まれてきます。


これが少ない資金での投資でしたら、思わぬ損失で退場になってしまうかもしれません。投資元本の充実は、資金の余力に繋がりますから、非課税となるiDeCoやNISAなどを積極的に利用することができようになります。


この余力がこの第三章で解説したさまざまなマネープランへの資金になります。この資産形成は、必ずしも老後のためだけではなく、ライフイベントに該当する結婚、住宅購入、子の教育資金など将来のライフイベントで必要になるお金にも流用できます。


しっかりとしたマネープランは、将来の必要資金の可視化とプランニングが鍵になりますから、この資金充実の基盤が出来てからの資産運用スタートをされることが運用に失敗しないポイントになるでしょう。


新統合NISA第23回へ続く



ライフイベントに合わせたマネープランづくりと自動強制振替で確実に運用元本を膨らませることができます。メンテルアカウンティングで資金分離ができるようになると資産形成の確実性が高まるでしょう。



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