新NISA戦略36 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearが使える 【独立系FPブログ講座】



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ファンド選定 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearが使える


40代からでも金融資産5,000万円をつくることができます。 少子高齢化社会でも安心できる老後資金確保や人生の目的資金づくりもステップを踏むことで実現できます。


2024年に少額投資非課税制度NISAが変わります。 一般NISAとつみたてNISAが統合された『新統合NISA』に生まれ変わり、これは追い風です。


資産形成は早く始めたほうが圧倒的に有利ですから、時間を味方にする大きなチャンスだといえます。 お金にまつわる様々な有用な知識を独自の視点や切り口で独立系FP&非販売のFPがシリーズで解説します。


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NISAシリーズ表紙


第5章 NISA


FPブログ解説  投資信託でNISA投資できるファンドは限定される


NISA36


年間400万円のインカムゲインを受け取る独立系非販売のFPが、さまざまな運用の常識とされている投資方法やリスクを斬り、本当に安定的なFIRE=経済的自立を確立させるFPブログ講座シリーズが好評の後に終了しました。


新しいシリーズずスタート、テーマは、『40代からの金融資産形成5,000万円 新統合NISA』シリーズです。今回は第36回目のお届けです。


『経済的自由の実現!! 年間400万円超えインカムゲイン獲得』2021年運用を総括

NISA運用の主力アセットは、投資信託です。国内にはどの位の投資信託が販売されているかといえば、なんと6,000本を超える投資信託があります。


しかし今までつみたてNISAでの投資信託の対象は、2023年10月現在は僅か254本であり、これは金融庁の投資信託の基準に準じた商品の申請によって、許可を受けた投資信託だけが対象になっているからです。


認可の基準はたくさんありますが、ザックリ言えば一般的な投資信託の場合、販売手数料(購入する際に掛かる費用)がノーロード無料で、運用管理費用(信託報酬、保有していると掛かる費用)がインデックス型投資信託の場合ですが、国内資産のみに投資するものは年0.5%以下の低率、海外資産に投資するものは年0.75%以下になっています。


まずは投資信託の仕組みから (価格コムサイトより引用)


また指数を上回る運用を目指すアクティブ型の投資信託の場合は、国内資産のみに投資するものは年1%以下、海外資産に投資するものは年1.5%以下とインデックス型に比べて比較的高く設定されています。これ以外にも上場投資信託ETFなどにも基準が各々設定されています。


またファンドの条件には、信託契約期間や毎月分配金がないなどの分配頻度の制約と細かく決められているためにファンド投資数が限定されてしまうようです


つみたてNISA投資信託の設定基準の要約


  1. 投資家に対して大きな不利益が出ないような投資信託の基準としている。
  2. しっかりと分散投資されていること
  3. 維持費の手数料が長期投資に向く手数料が低いこと
  4. 過去の運用が安定していること

これらはNISA投資の基本が短期売買ではなく長期投資を視野に入れているので、じっくりと低い手数料で投資資産を育てやすい条件設定になったのだと推察できます。


この基準に準じて今後の新統合NISAも運営されてくるでしょうが、2024年1月からの新統合NISAは、新たな仕組みとして投資期間が恒久無制限となりましたから、手数料はファンドの成績にも大きく影響しますから重要なファクターによりなるでしょう。


良いNISA投資信託の条件とは、一体何でしょうか?


今日はこの基準の整理と共に「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のランキング結果からも考えていきたいと思います。読者の皆さんにとっても、この選定条件がNISAの投資信託を購入する手掛かりになるかもしれません。


あなたのお金の心配を解消してマネーストレスフリーを支援する下町FPの横谷です。下町FPブログ・メルマガ講座は、FP視点からの簡単なワンポイントで情報を整理し、お金のお得情報をお届け発信をしています



NISA投資信託の最低限トータルリターンだけは注目を


結論から言えば、NISA制度は手持ちの資産を長期で増やすことが目的ですから、運用成績の良いファンドが良いファンドの条件になります。そのためには、ファンドの運用成績を表す指標のひとつである「トータルリターン」や「標準偏差」、「シャープレシオ」に着目するとよいでしょう。


ここは少しむずかしい話にもなりますが、お付き合いください


特にこのトータルリターンは、分配金や値上がり益、ファンド購入や維持にかかった費用なども含めて。一定期間にどれだけ値上がり(もしくは値下がり)したかを示した数値のことです。


過去のトータルリターンが高いほど運用成績が良いファンドといえます。しかし、長期投資では3年間だけ好調のファンドではいけません。NISAのファンドは、この基準以外のコストやリスクも含めて長期投資が成功しやすいファンド基準を設定しています。


この200本を軽く超えるNISAのファンドを探す時に、金融機関の売れ筋ファンドランキングやおすすめランキングだけで決定してはいけません。それとWEBのヒットしやすい記事にも注意が必要です。


売れているファンドと優秀なファンドは違う事もありますし、おすすめされる商品は金融機関で大きく異なっていることもあり、取り扱いをしていないファンドについては当該の金融機関からは情報はでてきませんから注意です。


NISA投資信託の選定条件(参考)

初心者でもわかる!つみたてNISA投資信託の絞り込み基準

  1. 地域を特定せず全世界に分散投資している銘柄を選ぶ
  2. トータルリターンの高い「インデックスファンド」に絞り込んで選定する
  3. 維持費に当たる信託報酬が低い銘柄を選ぼぶ
  4. 規模と資金の流入は大事、純資産総額が大きい銘柄を選ぼう

ファンド検索の入口としてよく出来ているサイトとして「NPO法人DC・iDeCo協会」の「つみたてNISAナビ」の活用をおすすめしています。ぜひ活用してみてください。


つみたてNISAナビ(NPO法人DC・iDeCo協会)

参考

つみたてNISAナビランキング


上記のNISAファンド検索を活用するといろいろなスクリーニングもできて、パフォーマンスの良い長期投資に向いた投資信託に出会えるでしょう。


皆さんはどんな基準でつみたてNISAの投資信託を選ぶ情報を得ることが出来るでしょうか。このサイトで気になる投資信託を絞り込めたら、各投資信託にはどんな投信なのかを記した目論見書や運用報告書で確認すればよいのです。


そして気にるファンドが絞り込めた込めたなら、NISA口座を開設したい金融機関にこの商品の取扱いがあるかどうかを確認することです。こうして投資できる投資信託と金融機関を絞り込むことができます。



投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearを活用しよう


もうひとつ参考にしてほしい情報があります。


投資信託について情報を集めて、投資ブログを書いている投信ブロガーたちは、投資信託の事情通になっている筈です。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 」は、投信ブロガーが支持する投資信託をランキング順に整理しています。


証券会社の宣伝や露出度、派手なうたい文句に惑わされずに、ブロガー視点の基準で本当によいと思える投資信託を投票で選んだものですから、信頼できる情報になり得ます。


日々投資や投信の情報を発信しているブロガーの「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 」はNISA運用でも貴重な情報源にもなります。


2022年のFund of the Yearの結果です。

この投信ブロガーが選ぶ投資信託は、2007年から行われており、時代と共に新しいファンドが次々と登場しながら下剋上の戦いが毎年続いています。


トータルリターンを前提とすると開始当初はアクティブファンドや世界株式に投資するETF、たとえばバンガードのVanguard Total World Stock ETF(VT)などに何年も高い評価が集まっていましたが、2014年にはパランス型のファンドにもランキング上位の評価になり、たとえばその頃はeMAXIS バランス(8資産均等型)などが安定的な人気でした。


2017年あたりからは、つみたてNISAの選定条件も視野に入れた低い信託手数量の投資信託が出始めて、手数料が高いイメージの投資信託でインデックス投資が低価格で出来る時代に入りました。


2018年頃からは米国経済・株式の好調が世界の株式を牽引する時代となり、全世界・先進国・米国などのインデックスファンドへ人気が集中する今の時代になりました。一時は米国最強で、大きく資産を伸ばした人たちが台頭しました。


特に2019年からは、三菱UFJアセットマネジメントのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が第1位の時代となり、4年連続でトップの座をキープして、純資産総額も圧巻の14,957.81億円にも到達しています。


同時に米国投資ブームに乗り、さまざまな米国インデックス投資も高い評価を続けており、eMAXI Slim(S&p500)も投票3位にeMAXIS Slim 先進国株式も投票5位に入り、「世界・先進国・米国」というトリオの人気は現在は不動のものになっているように感じます。


このランキングの歴史を見ていると、 人気の投資先としては2000年代後半のアクティブファンドと途中でバランスファンドが人気となり、2017年からは世界株式と米国株と目まぐるしく入れ替わっています。


人気のファンドは、投票した年近くでパフォーマンスが良かった投信ファンドやインデックス投資ブームの人気の中で、コストを最小限に絞り込んだ投信ファンドが人気になっています。


この人気の世界株式インデックスファンドの正体は、米国の代表的な企業が7割近くを占めており、このふたつのファンドへの購入は重複投資となりますから避けて、世界は米国かとどちらかのファンドかに投資をしたほうがよいでしょう。


また8均等資産バランスファンドなどは、株式(国内・先進国・新興国)・債券(国内・先進国・新興国)・REIT(国内・先進国)の資産に均等に12.5%づつ分散投資をするもので、高い成長力はないものの安定性を求める運用としては長い人気があるのも納得です。


これらのファンドの流れが投信ブロガーから長年愛されているファンドでもあり、特に先ほどの世界投資の低い手数料、世界一のインデックスファンド運用会社のVanguardVTなどは、長い間にわたってランキング入りが続いています。



ここからNISA投資のファンド選びの基準がみえてくる


投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Yearは、投資信託に投資する個人ブロガーがそれぞれの観点からみて支持するファンド(投資信託)を選んで、投票後に毎年ランキングを発表するというものでしたが、いかがでしたか。


このランキングは、金融機関などの利益相反がない純粋に支持された投信のランキングと考えられ、NISAでの投資を行うためにヒントや情報になります。


最近の投信ブロガーからの支持の傾向は、リターン・インデックスファンド・世界や米国への投資、一部はバランスタイプと投資を推奨するものが多く、今後の方向性は見えてきます。


納得の投資信託のまとめ


●eMAXIS Slimシリーズのコストに注目

 全世界株式(オール・カントリー)圧倒的人気

 先進国株式

 米国株式

 8資産均等


●<購入・換金手数料なし>シリーズ よりコストを求めた投信 

 ニッセイ外国株式インデックス・ファンド(購入・換金手数料なし)


●米国株式や世界へとの信頼が高い投信

 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

楽天・全米株式インデックス・ファンド

 SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

 Vanguard Total World Stock ETF(VT)

   楽天・全世界株式インデックス・ファンド(通称 楽天VT)

   eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)圧倒的な人気あり


これらの納得の投信の中からNISAで運用できる商品を選択することで、長期的な資産形成のベースとなるコア投資部分のポジションが築けるでしょう。


このブログ講座では、特定のファンドを薦めるものではなく、ファンドの選定基準や運用先の情報、ファンド検索の手段や注意点を解説しました。


短期的な投資ではなく、つみたて投資は超長期的な運用先を探すことが大事です。これらのファンドの中からあなた自身のタイプに合致した投資信託に出会えることを願っています。


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新NISAにおいては、つみたてNISAは投資信託による運用がメインですが、成長投資NISAでも投資信託やETFを活用することもできますから、よりファンド選定は大切です。自身の投資タイプに合わせたファンド選びを行いコア投資を固めましょう。

新統合NISA37はここから


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